事業計画を一枚の紙に収める方法
事業計画を作るとき、資料が厚くなるほど実行されにくくなる傾向があります。Orchard Compassでは、計画書はA3一枚に収まる形式を原則としています。なぜ一枚なのか、そして一枚に収めるために何を捨てるのかを説明します。
なぜ厚い計画書は実行されないのか
30ページの事業計画書を作ったことがある方は分かると思いますが、完成した翌月には引き出しの中に入っています。計画書の厚さと実行率は、反比例することが多い。理由は単純で、日常の判断の場面で参照できないからです。
計画は、毎週の会議や日々の意思決定の場面で使われてはじめて機能します。そのためには、一目で全体が見渡せる形である必要があります。A3一枚という制約は、使いやすさのための制約です。
一枚に収めるために何を捨てるか
A3一枚に収めるためには、書かないことを決める必要があります。この「書かない」という判断が、計画づくりの核心です。
Orchard Compassのワークショップでは、出てきたアイデアを「今年やる」「来年以降に持ち越す」「やめる」の三つに分類します。「やめる」の列に何かを入れることが、計画を一枚に収めるための実質的な作業です。
- 今年の売上・利益の目標(数字で)
- そのために注力する事業・商品・顧客層(3つ以内)
- やらないことのリスト
- 月次で確認する指標(2〜3個)
- 担当者と期限
計画が実行される条件
計画が実行されるための条件は、関わる人全員が内容を把握していることです。A3一枚であれば、スタッフ全員に配ることができます。会議の冒頭に貼り出すこともできます。
計画書は、作ることが目的ではありません。毎月の数字を確認するときに、計画と照らし合わせるための道具です。その道具として機能するかどうかが、計画書の良し悪しを決めます。
一枚に収まらない計画は、何かが多すぎます。何が多すぎるかを見つけることが、計画づくりの最初の仕事です。